#CoPandaOrange ホワイト家は代々音楽を生業にする名家。キャロルはホワイト家の末っ子として生まれ、3人の兄と一緒に幼少期から英才教育を受けてきた。一人娘故に、蝶よ花よと育てられた生粋のお嬢様である。しかし一方で世間知らずの箱入り娘として成長していく。ティーンの頃から悪い男に惹かれがちだった彼女は、ある時出会った男と唐突に婚約。出自を気にする両親兄弟は猛反対。それでも愛に生きたいと望んだキャロルは絶縁を言い渡される形で男の元へと向かうのだった。しかし、もともと財産目当てで近づいていた男は、キャロルがホワイト家と離縁したことを知ると、無情にも彼女の元を離れていった。実家へと戻り泣いて謝る勇気は彼女にはなく、それからというもの、Windenburgに小さな家を借り、カフェでバイトをしながら生活費を稼ぐ日々。唯一の友達はバイト先の店舗裏で出会った白猫のメリルのみ。彼女は得意の編み物でメリルの服を作り、メリルはそのプレゼントに満足気で彼女と同居するようになった。メリルとの生活の中で彼女はこう思う。「いつか私も幸せな家庭を築けたら…。ささやかだけれど笑顔で溢れた、そんな家庭が欲しい」。